「羊と鋼の森」はスランプなミュージシャンにぜひ読んでもらいたい
最近はビジネス書みたいなノウハウ系の本じゃなくて小説を読むようにしています。
なんか結局そっちの方が人生を豊かにしてくれる気がするので。
ということでTSUTAYAで平積みされてて興味をもった小説「羊と鋼の森」から感じられたミュージシャンのあるべき姿について書いて行きたいと思います。
ピアノの調律師のお話
まずはAmazonからあらすじを。
ゆるされている。
世界と調和している。それがどんなに素晴らしいことか。
言葉で伝えきれないなら、音で表せるようになればいい。
ピアノの調律に魅せられた一人の青年。彼が調律師として、人として成長する姿を温かく静謐な筆致で綴った、祝福に満ちた長編小説。
ピアノの調律師の話なんですがとにかく音に対する描写が素晴らしい。
人間の持つ特徴の一つに共感覚というのがあります。
これは味覚から映像を想起したり、映像から音を想起したりといった1つの感覚を別の感覚でも感じられることです。
例えばワインのテイスティングなんてのもそうですよね。
ワインの味からビロードのようなとか、夏の太陽がとか別の感覚で表現します。
音っていうのもそういうのがあるし、ミュージシャンにとってそういう能力って大事なんですよね。
自分が出している音にどれだけの景色や匂いを載せられるか。また聴き手にそれを伝えられるか。小手先のテクニックをじゃなく一番重要なことです。
そんな音というものを主人公は様々な森の中の情景に例えています。その表現がとにかく素晴らしい。
僕はそこまで音に対して想像力を持って接することが出来ているのかと反省しました。
自分の出したい音を見つけるべし
本の中からの引用です
「なるべく具体的なものの名前を知っていて、細部を思い浮かべることができるっていうのは、案外重要なことなんだ」
主人公は色んな木や花の名前をよく知っています。
1つどんな分野でも詳しいところを持っているとそこだけ見る目の解像度が変わってきます。
それを持っていない他人とは見えている世界が違うような。
そして主人公はこんなことを思います。
ピアノであの森を再現したい、そう思っているのかもしれない。
これはピアノの調律師だけではなく、それを演奏するミュージシャンも持っておくべきゴールですよね。
そういうものを持つためには色んな世界を体験する必要があると思います。
最初にも書きましたが最近僕が小説や漫画、映画といったものを見ているのはそういった感覚が足りてないなと感じるからです。
まだ、そういった世界と音楽がリンクするまでは行ってないですが、音楽に集中している感覚と物語に没入している感覚は近いなと思うし、きっと脳の同じような部分が使われてる気がします。
だからミュージシャンは教則本を捨てて、小説を読んだほうがいい演奏が出来るようになるんじゃないかと思ったり。
いずれにしても独自の世界観を持つ人は強いですよね。
さいごに
「才能っていうのはさ、ものすごく好きだっていう気持ちなんじゃないか。どんなことがあっても、そこから離れられない執念とか、闘志とか、そういうものと似てる何か。俺はそう思うことにしてるよ」 柳さんが静かに言った。
主人公が調律で行き詰まっている時に先輩からかけられた言葉です。
好きだって気持ちが大事なんですよね。そのことに対して努力することが苦でないというか。
生まれつきで才能が決まってるというならば本当にそれを楽しめる心を持っているかだけだと思います。
ということで「羊と鋼の森」今、何かで悩んでるミュージシャンがいたらぜひオススメしたい一冊です。
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