【音感】メロディーをドレミで、コードをディグリーで聞こえるようになる【トレーニング】
2018/10/24
何気につぶやいたこのツイートがすごく反響が大きかったのでびっくりしています。
難解なやつでなければディグリーでコード進行が分かる音感とメロディーがドレミで分かる音感は出来るだけ早く身に付けておいた方がいいと思う。それで音楽を感じる世界が全然変わるから。
それぞれのトレーニングは1ヶ月くらい集中してやれば身に付くのでやらない手はないですよ!!— マサヤング (@masayoung) 2018年3月12日
やっぱり音感って身に付けたいって気持ちは音楽やってたら強いものなんだなって改めて感じました。
ただギターを弾いていてもダメ
コードをディグリーで分かる音感とメロディーがドレミで分かる音感というのはある程度専門的に音楽をやろうとした時の必須能力だと感じています。
しかし、これって漫然と音楽をしているだけではなかなか身に付かない能力なんですよね。
特にギターなんて楽器は自分が弾いている階名を意識せずとも弾けてしまいます。
これってすごくまずいんですよね。
というのもメロディーをドレミで、コードをディグリーで分かるという音感は音に名前を付けていく行為だからです。
絶対音感とは
絶対音感って聞いたことはありますか?
これっていうのは音の高さそのものを記憶して基準となると音無しに音名がわかる音感です。
一般的には3歳くらいまでにそういったトレーニングを受けていないと身に付かないと言われています。
今から書いていくトレーニングは絶対音感ではなく相対音感というものを鍛えていくものです。
相対音感とは
相対音感とは基準の音から聴き取りたい音がどれくらいの距離で離れているかを感じて音を判別します。
その名の通り相対的に感じるわけですね。
ちなみにこの相対音感は大人になってからでも鍛えられるし、なんならあなたはすでにその音感を保持しています。
たとえばドの音を弾いて、次に1オクターブ上のドの音を聞けば後者の方が高い音だと認識できると思います。
これが相対音感をもっているという証拠です。
なので、これはある、なしで言うとほとんど全員あるんですが強いか弱いかで言うと個人差が出てきます。
強ければ、コードをディグリーでわかるし、メロディーがドレミでわかるし、半音より細かい音程が認識できたりします。
なので、自分が弱い相対音感しかないと思えば、鍛えて強くすることが可能なのです。
この相対音感を強くしていく上で理解しておかないといけない音楽理論に移動ドというのがあります。
音感を理解する上で大事な移動ドとは
例えば、ドレミファソラシドという音の並びがあります。
これ、メジャースケールというのですが、どういう音の感覚でならんでいるかというと、
ド全レ全ミ半ファ全ソ全ラ全シ半ド
となっています。
ちょっと見にくいですが「全」と書いてあるところは全音で音が離れていて、「半」と書いてあるところは半音で音が離れています。
つまりミとファ、シとドは半音でそれ以外は全音でならんでいることがわかるかと思います。
これ不思議なんですが、どんな音からはじめてもこの「全全半全全全半」で音を並べるとこのメジャースケールのサウンドになるんですよね。
ここからは実際に音を出して確認してもらいたいのですが、例えば、レから始めた場合、
レ全ミ半ファ全ソ全ラ全シ半ド全レ
と全半全全全半全となり、まったくメジャースケールのサウンドになりません。
ところがこれに♯を付けて音の感覚を調整すると
レ全ミ全ファ♯半ソ全ラ全シ全ド♯半レ
ファとドに♯をつけることで無事、「全全半全全全半」になりメジャースケールのサウンドになったと思います。
ちょっとわかりにくので英語音名で書いてみます。
D全E全F♯半G全A全B全C♯半D
ちなみにこれはDからメジャースケールが始まっているのでKey=Dと言います。
こんな感じでKeyというは始まる音で名前が決まります。
ドレミのサウンド(価値、キャラクター)
ドレミファソラシにはそれぞれにサウンド(価値、キャラクター)を持っています。
Key=Dの場合、実際に弾いてもらうとわかるのですがこの音の並びで1番落ち着く音というはDじゃないかと思います。
つまりドレミでいうところのドのサウンド(価値、キャラクター)がKey=DではDの音に割り当てられている訳です。
他の音もEはレでF#はミというようにサウンド(価値、キャラクター)が割り当てられます。
なのでメロディーがドレミでわかるようになった時、例えばミファソ〜♪と聞こえたとするとKeyによって割り当てられる音が変わる訳です。
ちなみにミファソ〜♪のメロディーはKey=Dの場合、F#GA〜♪になります。
つまりドレミファソラシという、それぞれの音のサウンド(価値、キャラクター)はKeyによって割り当てられる実音は移動しますよーってことが移動ドの考え方です。
つまり、メロディーを聴いてドレミでわかるというのはひたすら、ドのサウンド、レのサウンド、ミのサウンド…を覚えていくトレーニングになります。
コードの場合はどうなるのか?
次にコードですがこれもドレミのサウンド(価値、キャラクター)を覚えていく考え方と同じです。
例えば、Key=Cで♭も#も付けない状態でコードを作っていくと、
C、Dm、Em、F、G、Am
(Bm-5もあるのですが今回は省きます)
というダイアトニックコードというものが出来上がります。
勘の言い方はなんとなくわかったかもしれませんが、これらのコードそれぞれにもサウンド(価値、キャラクター)を持っています。
メロディーの場合はドレミという名前を付けて音の高さを判別しますが、コードの場合は数字をつけます。
こんな感じ。
C、Dm、Em、F、G、Am
↓
1、2m、3m、4、5、6m
ダイアトニックコードを作ったときは必ず2、3、6のコードはマイナーコードになることも覚えておいてください。
では、Keyを変えて先ほど作ったDのKeyのダイアトニックコードを作ってみましょう。
作り方は簡単でまずはDから全全半全全全半になるように#や♭で調整します。
これはさきほど作りましたよね。
これの2、3、6番目のコードをマイナーにするだけで完成です。
D全E全F♯半G全A全B全C♯半D
↓
D、Em、F♯m、G、A、Bm
(C#m-5もあるのですが今回は省きます)
これに数字を割り当てると、
D、Em、F♯m、G、A、Bm
↓
1、2m、3m、4、5、6m
となりKey=Cの時と比べても、同じ数字のコードは同じサウンド(価値、キャラクター)になります。
例えば、Key=CでC→Am→Dm→Gというコード進行は数字であらわすと1→6m→2m→5となり、同じ数字の進行はKey=DではD→Bm→Em→Aとなります。
この2つのコード進行はKeyは違いますが同じコード進行になります。
なのでC→Am→Dm→Gで歌えるメロディーはD→Bm→Em→Aでは1音上がった状態で同じように歌えます。
つまりコード進行を聴いて判別する時は、コードネームではなく各Key共通となる数字で聴くクセをつけることが大事です。
この数字は一般的にはディグリーと呼ばれ、正式にはⅠ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳのようなローマ数字で書かれます。
それでは実際のトレーニングは?
ここまで読んでくださったあなたはもうメロディーをドレミで聴いたり、コード進行をディグリーで聴こえる理論を学んだことになります。
では、実際にどういうトレーニングするばよいか。
それについてはnoteの方に書きましたのでよかったら参考にしてみてください。
https://note.mu/masayoung/n/n8d404f7da61c
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